鬼滅の刃!! JoJoのパクリなの?

  • 2019.12.27 Friday
  • 07:50

私は二つの点でパクリとは言えないと思っています。

 

鬼滅の刃、大流行りです。

で、なんですか。

「JoJoの奇妙な冒険」一部・二部あたりとネタが被っているという指摘をちょっと見掛けました。

 

敵方の“鬼”の描写が、

 

  1. 人の血を求める
  2. 血を入れることで仲間を増やす
  3. 力が異様に強い
  4. 年を取らない
  5. 治癒能力が異様に高い≒なかなか死なない
  6. 太陽に弱い
  7. 太陽の克服を目指している

 

といった案配で、1.~6.が一部のボスであるディオと同じ、

7.も二部の“柱の男”と同じではないか、と言われているそうで。

 

他に、味方サイドが呼吸を使って戦う。

これもJoJoに出てくる、呼吸の修行によって得られる波紋攻撃と同じなんじゃないか、と。

 

 

ゝ朷豕瓦鬟皀繊璽佞砲垢觚造蝓∋たところが出るのは避けられない

1.~6.は、吸血鬼を扱う作品なら大体出てきます。

平野耕太氏「HELLSING」なんか、もろにそうでしょう?

3.の要素が欠けてしまったりしますが、

小野不由美氏「屍鬼」

ゆうきまさみ氏「白暮のクロニクル」

でも、吸血鬼の描写は同じものになっています。

 

7.の要素にしても。

太陽に弱いというなら、死なない手法を求める者が出ても不思議はないと考えます。

そういう太陽の克服を目指す吸血キャラ、別作品でも探せばあるんじゃないかな?

 

 

◆峺撞曄彈体は攻撃手段ではない

JoJoの場合、呼吸を使って波紋を練り、それを拳に乗せることで攻撃します。

そういう攻撃方法を鬼滅の刃でもやってるならパクリといっていいのでしょうけど。

攻撃方法はあくまでも刀による斬撃です。

呼吸はあくまでも刀を振るうための補助に過ぎない。

それまでパクリと非難するのは行き過ぎではないかなと。

呼吸法がすべて否定されてしまいますから。

 

本歌取りとパクリ!! その違いがようやくわかった!

  • 2019.12.25 Wednesday
  • 07:48

前回の続き。

 

短歌に関して、掛詞以上に理解できなかったものがありました。

“本歌取り”というやつです。

もともとある別の短歌のフレーズを使って一首詠むというもの。

 

(パクリなんじゃないの?)そう思っていました。

正直、パクリとの境界線がわからない。

それが前回紹介した「和歌とはなにか」で氷解しました。

 

本歌取りが成立するには、3要件があるのだそうです。

藤原定家が記した「詠歌大概」にルールが決められたそうな。
条件が大まかに三つ。


1.使っていいのは、五七五七七のうち、二つ+数文字まで

三つも使うとダメ。

 

2.主題を変えること

元歌が春の歌だったら、旅を詠んだ歌(羇旅歌)に変えたりする。

 

3.七〜八〇年以上前の作品を使うこと

定家の時代(鎌倉時代初期)なら、古今和歌集(905年)の作品だったらOKだったのですね。

 

日本の楽曲だったらどうだろう?
「パクリ」と言われているものも救済されるかな?

1.はまだどうにかなるか。
3.だと戦前の作品ばかり使うことになるのか?
この時点でハードルが一気に上がるね。

 

でも実は2.でほぼ全滅するかも。
日本の歌って、恋愛系のものばっかりだから。
それか、未来へ翼を広げてーってなもの。
(う。怒られる?)

 

書評!! 渡部泰明「和歌とは何か」

  • 2019.12.24 Tuesday
  • 06:45

 

いやー、これは面白かった。

和歌における各技法の解説が、最も読み応えがありました。

 

例えば、掛詞(かけことば)。

「松」と「待つ」、「身を尽くし」と「澪標(みおつくし)」などなど。

ありましたよね?百人一首なんかで。

高校で習った時、私なんかは(ダジャレじゃんか)と思っていました。


実はそうではない。

目の前の景色心象とを結びつける役割があると初めて知りました。

いやーお恥ずかしい。

 

非常に短い韻文形式の中で、どこまで心情を盛り込めるかというチャレンジだったわけです。

 

正岡子規なんかは明治に入って古今和歌集をボロクソに扱き下ろしています。

でも、この古今は古今で味わいのある良質な作品が数多く含まれているのではないかな?

 

この本を読んで、ふとそう思いました。

古典・漢文!! やっぱ義務教育に必要だわ!

  • 2019.10.22 Tuesday
  • 07:44

 

100年前の文献がまともに読めなくなる、

それは一国の文化のありようとして健全なのか?ってことです。

 

英語を始めとする諸言語は、100年前の物でも難なく読めるのでしょうか?

日本の場合、第二次世界大戦前後で、

 

  • 漢字 旧字体⇒新字体
  • かな 歴史的仮名遣い⇒現代仮名遣い

 

と変更が加えられました。

 

 

青空文庫というネット上の電子図書館がございます。

そこに、芥川龍之介「蜜柑」が収録されています。

1919(大正8)年発表、丁度今から100年前の作品です。

「芥川龍之介作品」のページ、「蜜柑」が3タイプ収録されています。

 

まずは、新字体・現代仮名遣い

()内は、ふりがなです。漢字の上に小さく書かれていました。

しかし汽車が今将(まさ)に隧道の口へさしかかろうとしている事は、暮色の中に枯草ばかり明(あかる)い両側の山腹が、間近く窓側に迫って来たのでも、すぐに合点(がてん)の行く事であった。にも関(かかわ)らずこの小娘は、わざわざしめてある窓の戸を下そうとする、――その理由が私には呑(の)みこめなかった。

送り仮名が、若干現在と異なりますね。

 

次に、新字体・旧仮名遣い

しかし汽車が今将(まさ)に隧道(トンネル)の口へさしかからうとしてゐる事は、暮色の中に枯草ばかり明い両側の山腹が、間近く窓側に迫つて来たのでも、すぐに合点(がてん)の行く事であつた。にも関らずこの小娘は、わざわざしめてある窓の戸を下さうとする、――その理由が私には呑みこめなかつた。

 

最後に、旧字体・歴史的仮名遣い

しかし汽車(きしや)が今(いま)將(まさ)に隧道(トンネル)の口(くち)へさしかからうとしてゐる事(こと)は、暮色(ぼしよく)の中(なか)に枯草(かれくさ)ばかり明(あかる)い兩側(りやうがは)の山腹(さんぷく)が、間近(まぢか)く窓側(まどがは)に迫(せま)つて來(き)たのでも、すぐに合點(がてん)の行(ゆ)く事(こと)であつた。にも關(かかは)らずこの小娘(こむすめ)は、わざわざしめてある窓(まど)の戸(と)を下(お)ろさうとする、――その理由(りいう)が私(わたくし)には呑(の)みこめなかつた。

100年前の発表当時は、これで書かれていたわけでしょう?

ふりがなが邪魔だってんなら、こうかい?

しかし汽車が今將に隧道の口へさしかからうとしてゐる事は、暮色の中に枯草ばかり明い兩側の山腹が、間近く窓側に迫つて來たのでも、すぐに合點の行く事であつた。にも關らずこの小娘は、わざわざしめてある窓の戸を下ろさうとする、――その理由が私には呑みこめなかつた。

中学校で古文をやってたから、かろうじて読めるんじゃないの?

古文の素養がゼロだったら、とてもじゃないが歯が立ちません。

中学校の教科書に出てくる漢文って、旧字体を使っていました?

高校漢文では使ってたわ。確かセンター試験はそうだったよね?

 

 

"義務教育で古典・漢文は不要、習いたい奴だけ大学でやればいい"

という意見を散見致します。

でも、ほんの100年ぐらい前の文献が全てまともに読めないって状態、まずくないです?

しかもその文献、文学に限らず理系ジャンルの論文でもありうるわけでしょう?

 

9年間という時間で一個人に教えることは限られています。

それでも私は、せっかく日本で育っていくのなら、古典漢文の素養は持っていてほしいと思うのであります。

 

 

JUGEMテーマ:教育

書評!! 尾崎紅葉「金色夜叉」!【少しネタバレあり】

  • 2019.10.20 Sunday
  • 22:46

 

120年も前の作品にネタバレも何もないか?

まあいいや。

 

書評!! 橋本治「黄金夜界」!【酷評注意】【ネタバレなし】

この記事の時に、なぜ橋本治氏の、それも遺作をボロクソに扱き下ろしたかというと、

先に表題の作品を読んでいたから。

 

文体自体ははっきりいって古いです。

明治も終わり頃の文章、古文に近いような文体を使っています。

ただ一方で会話の方は、当時の話し方をそのまま使っています。

このため、地の文は非常に硬いのに対し、やりとりはとてもくだけた印象があります。

 

テーマはやはり、金と人情・愛情。

現代にもそのまま通じるテーマです。

井原西鶴も扱っていたことですし、貨幣経済が続く限り、今後もこのテーマによる名作が出続けるのでしょうね。

ヤな話だ。

 

金に踏みにじられ、許嫁を奪われた寛一が、金の亡者となり高利貸の手代として、情け容赦なく取り立てを繰り返す。

恨みの買いようも尋常でない。

自らは暴漢に襲われて入院、雇い主の高利貸も放火に遭い焼死。

 

この後も「続」「続々」「新続」と続いていきます。

文庫にも収録されています。

 

旧友に対しても、一切の遠慮会釈なく借金を毟り取る、そんな振舞いを繰り返す寛一ですが、

療養先の那須で、「借金の肩代わりに身請けされるなら心中しよう」という男女を救います。

許嫁だった宮を奪った男、富山が一枚かんでいた。

女の借金を肩代わりして、富山に一矢を報います。

 

そんな中で、宮から寛一に謝罪の手紙が届き……。

 

 

というところで、作者の尾崎紅葉氏が逝去、作品は中断されてしまいます。

 

文自体は決して読みやすいとはいえません。

でも、十分に読み応えのある内容です。

文体に慣れてしまうと、会話は平易なためサクサク進みます。

書評!! 橋本治「黄金夜界」!【酷評注意】【ネタバレなし】

  • 2019.10.11 Friday
  • 06:47
橋本 治
中央公論新社
¥ 1,870
(2019-07-06)

 

え、こんなんで終わり?

尻切れトンボ感がとにかくひどい。

 

"金色夜叉を現代に翻案"というからどんなものかと思ったのに、こんなんかい。

単に登場人物名を拝借しただけという感じ。

わざわざ寛一・お宮の名前を使う必要もなかったんじゃ?

 

 

なんでこんなにボロカス言うのか。

原作のテーマだった"金に固執する空しさ"が、本作には無いから。

 

原作の後編ラスト。

寛一の雇い主の息子が、寛一に掻き口説くように訴える場面。

場景も台詞も両方。

本作であれをどう料理してくれるのか楽しみだったのに、皆無だった。

 

原作の続きである「新続金色夜叉」では。

"金と愛情"という問題に対し、お宮とは別の回答を出す人物が出る。

そして寛一も、お宮を取った富沢に対し、同じく金で一矢報いたりもする。

ここも現代版ならどう変わるのか。楽しみにしていた。

しかし、本作ではこうしたところにも一切斬り込んでいない。

 

"金色夜叉を現代に翻案"との謳い文句が、全く活きていない。

登場人物名を二次使用していっただけの、別作品に過ぎない。

金色夜叉の原作を一切無視して読むなら、いいかもしれない。

 

 

橋本氏、本作が遺作となり逝去なさった。

「構想通りに書き切るだけの体力が尽きてしまったため、この形で手仕舞いにしたのでは?」

というツイートも見掛けました。

うーん、それだったら仕方ないのかなあ。

でもとにかくガッカリ感は否めない。

読んで損した。

オチ重視!? 私の好みの作品は?

  • 2019.05.10 Friday
  • 07:24

前回悪口ばっかり書きまして。

じゃあお前さんは何がいいのさ?と自問自答。

短編でおすすめなら、この辺かな?

 

樋口一葉 「大つごもり」

 文面が少々古いのが難か?

 明治のころは、あれが普通だったのでしょう。

 最後の一文で全部もっていかれる。

 たまたまだったのか、わざとだったのか。

 オチの解釈を変えることで話が変わってくる、その点で秀逸。

 私は先行きが辛気臭い「たけくらべ」よりもこっちが好き。

 

芥川龍之介 「蜜柑」

 皆さん御存知、短編小説の鬼才。

 ずーとモノクロ映像が続く中、

 最後の小娘の行動を機に

 パーッとカラー映像に変わっていくような

 そんな鮮やかさが際立つ作品です。

 

岡野薫子 「桃花片」

 小6の教科書で読みました。

 しかし小学生向けとあなどるなかれ。

 きちんと最後まで読んで、

 その上で最後の一文を読むと、

 衝撃が走る。

 伏線の張り方も上手い。

 短編小説のお手本といっていい。

 

 

……やっぱり私はオチがよければすべてよし、ってノリなのね。

長編漫画!! 結末がいい加減なのは残念!

  • 2019.05.09 Thursday
  • 11:22

出版社の都合などで、売れているからと

キリのいいところで終わらせてしまわず

いつまでも話の展開を引き延ばしにして

グダグダになってしまうのは本当に残念。

 

「キングダム」もいつの間にか読まなくなってしまった(実写映画化しましたね)。

一件一件の戦いを丹念に描くのはいいんだけど、

全体の話が一向に進まない。

戦国の七雄を統一するんでしょ?

50巻以上出しておいて、今のペースでいくと

一体いつ統一するんだろ?

……そう思った途端、萎えてしまった。

 

「はじめの一歩」も、落とし所はどうするのでしょうね。

とうの昔に読まなくなった。

100巻を越えて選手を引退するとかどうとか聞きますが。

今更100巻も読み直す気にならんなあ。

 

映画「セブン」のことを書いていて思い出したのが、「MONSTER」。

最終コマとか、確かに衝撃ではあるけれど

(で、何がしたかったの?)とモヤモヤする感じは否めなかった。

浦沢氏の作品は、申し訳ないのだけど

読む機会があっても手に取ることは全くなくなってしまった。

話の展開を進めるだけ進めておいて、投げっ放しのような終わらせ方をする。

あれがどうも私には合わない。

あたたかみを含んだ絵は好きなんだけどなあ。

長編の面白さ!! それは感情が底の方に溜まっていくところにあるのでは?

  • 2019.05.08 Wednesday
  • 07:25

そして最後に、積もりに積もったその気持ちを、一気に押し出すところ。

 

忠臣蔵を観たあと、あれこれと考えていたのです。

高師直の傍若無人ぶりに対峙する、

判官の無念を抱えた由良助の執念。

 

主人は恥をかかされた上に切腹、

お家も取り潰しで無職の身の上、

さらに報復せぬよう監視が入る。

 

仲間達も生活がままならぬ以上、

まずは食べる算段を優先しだす。

仇討ちについての意見も割れる。

 

外からの邪魔と内からの揉め事。

それらをしのぎ欺いてゆきつつ、

情報を集め一気に本懐を遂げる。

 

感情の鬱積を最後に爆発させる、いわゆるカタルシス。

12時間近く続く長編だからこそ、説得力が出るのでしょう。

短編でサラッとまとめても、心理描写が薄過ぎて感情移入できない。

 

長編の面白さとは何か、考えてみるいい機会でした。

 

 

横溝正史の作品なんかも、その辺りがあるから私は面白くて好きなんですよね。

降り積もった恨みつらみが犯行動機になっていて、そこに凄みと怖さが倍加する。

 

ブラッド・ピットの映画“セブン”は、そういう意味で全く面白くなかった。

それまでの怨念を被害者にそれぞれああした形でぶつけて報復していく、というのなら滅茶苦茶怖くて絶賛したのでしょうけど。

単に「七つの大罪」を再現するだけでしょ?

溜まりに溜まった怨恨が、という要素は皆無でしょ?

(だから何なの?)感がハンパなかった。

書籍の音源!! ここまで変化しているとはッ!

  • 2019.01.11 Friday
  • 07:03

本で解説する曲の参考音源というと、CDを巻末に付けているというのが定番だったように思います。

(DVDを付けてるのもあったっけ?ヤングギター誌とか)

 

前回挙げた“アラブ音楽入門”

CDではないんですよね。

DSC_0142[1].JPG

ネット上にサンプル音源を上げている。

サイトのアドレス、QRコードまで。

(写真に全部写り込まないように切りましたが、最下段、お分かりいただけます?)

 

これが一番安上がりなんでしょうね。

技術の進化に伴い、ツールも変わる。

 

しかしだ。指定されたサイトでは、

“再生には通信費がかかりますのでご注意ください”

ぐぬぬ。

無料通信や定額通信のできる環境でないと、気軽に何度も聴けないってことですか。

音源ファイルのダウンロードという形態にはなっていません。

著作権やらなんやらがあるのでしょう。

 

 

JUGEMテーマ:付録

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